【言葉の深さが身に染みる】『船を編む』の感想。

皆さんどうも

お洒落天然パーマの(@mimori_5046 )おおぞらです。

今回は僕が好きな小説『船を編む』の紹介。

この本は、辞書作りを巡るものがたりで、言葉の持つ力や、どうのように言葉を介して人と繋がっていくかという『言葉の大切さ』が身に染みる小説。

主人公、馬締は大学院で国語を専攻していて、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれることに。

根っからの読書好きで、コミュニケーション能力が欠乏している内向的で不器用な性格。

そんな馬締が辞書作りに没頭したり、恋に奮闘したりします。

馬締は言葉に対して、とても真摯で、そういった性格が周りの人に影響を与えていく。

なので馬締の動向だけでなく、周りの登場人物の心境の変化もこの作品の見どころ

読み終わったら、普段使っている言葉をより一層、深く考えるようになった素敵な作品でした。



心に刺さった一節

この作品の良さを知ってもらいたく

僕が心に刺さった一文を引用して紹介します。

言葉に対する鋭い感覚。持てる知識を総動員して、荒木の問いかけに応えようとする律義さ。律儀が行き過ぎてトンチンカンだが、とにかく辞書作りのためにあるような才能だ(P30)

言葉を的確に説明できる鋭い感覚、それが馬締めの才能

例えば、『右』というものを説明しようとする時に

『ペンや箸を使う手の方』と言うと左利きの人を無視するしてしまうし、『心臓のないほう』と言うと、なかには心臓が右にあるひともいる、そういったことを加味して、彼は『体を北にむけたとき、東にあたるほう』というように説明していました。

辞書作りというのは、万人に受け入れられるような説明書きを書かなければいけないので、そういった配慮する必要がある。

このように言葉を的確に扱うのは、相手に配慮して、相手の気持ちに理解し、近づくうえで、大切なこと。

そう考えると辞書に触れるというのは、とても興味深くて、私達の生活で使う言葉にも影響を与えてくれるものだと思いました。

言葉の持つ力。傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力に自覚的になってから、自分の心を探り、周囲のひとの気持ちや考えを注意深く汲み取ろうとするようになった。(p255)

この一節は岸辺みどりという新しく辞書編集部に配属になった登場人物の一文

編集部に配属になり、不満や戸惑いを隠せなかった岸辺だが、馬締や辞書に関わっていくうちに、言葉の持つ力を実感していくようになる。

「私は十代から板前修行の道に入りましたが、馬締と会ってようやく、言葉の重要性に気づきました。馬締が言うには、記憶とは言葉なのだそうです。香りや味や音をきっかけに、古い記憶が呼びおこされることがありますが、それはすなわち、曖昧なまま眠っていたものを言語化するということです(p266)」

これは馬締の妻、香具矢が言った一文

香具矢は料亭で板前をやっています。

その板前の仕事ですが、ここでも言葉の重要性というものを見出すことができる。

美味しい料理を食べた時、いかに味を言語化して記憶しておけるか。

板前にとって大事な能力とはそういうことだと、馬締めとの関わり合いのなかで気づいたと彼女は言っています。

僕たちも、美味しい料理を友人や恋人にどう伝えるか、それはとても楽しいこと。

そしてそれをより楽しく成り立たせてくれるのに、言葉を学ぶというが役立つと、この一節を読んでそう思いました。


ここまで僕が好きな『舟を編む』の文を引用してまとめてみました。

まだまだこの本には素敵な文が多々あります。

この本を読んで実際に僕も言葉に対しての扱い方を考えさせてくれました。

人と会話す時もより言葉を吟味して話すと、円滑に話が回ってくれるし、会話自体が楽しくなりましたし、ブログやtwitterなどに自分の考えを分に載せるのも楽しくなりました。




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