正反対な二人が織りなす人生談義
では、最初に二人の簡単な紹介から始めましょう。
- プロゲーマー ウメハラ
14歳の時に格闘ゲーム国内最強となり、17歳で世界大会に優勝。
学校時代は授業でずっと寝てたという。大の学校嫌い。
- 人気ブロガー ちきりん
小・中・高から国立大学、証券会社、外資系企業といった経歴を持つ。
いわゆる”学校エリート”。
良い経歴を持っていても、人生が上手くいってない人達を多く見てきたからこそ、学校に疑問を呈していました。
この二人が織りなす対談本となっています。
学校では、ずっと寝てたウメハラさん。しかし父に「何かひとつ、やりたいものを持て」と言われゲーマーを志したそうです。
学校で、要領よく高い点を取り、社会のレールに上手く乗っていたちきりんさん。職を転々としながら、現在はブロガーに。
二人の属性は対照的ですが、共通点は学校があまり好きではないということ。
「学校って行く意味ある?」ちきりん。「大ありですよ!」ウメハラ
学校はあまり好きではないということは共通していますが。
最初から二人の価値観は相反していました。
ウメハラさんは今でこそプロゲーマーで働いていますが、バイトをしてたこともあり、そこで学歴差別を受けたそうです。
プロゲーマーというのも一握りの職業ですし、ちゃんと現実を教えなくてはという考え方を持っていました。
一方、ちきちんさんはそもそも学歴を持っているので、「学歴を持ってない」という扱いを受けてなかったので、そこにはあまり考えが至ってなかったそうです。
でも「学歴がある」ということで苦しめられる人もたくさんいるわけで……。
大学に入って良い会社に入ると教え込まれ、
莫大な奨学金を払って、入学費を支払わせて、
良い会社に入ったにも関わらず、
リストラにあうなんて珍しくないと言われています。
学校って型にはまったようなことを教えられるから、「自分で考える」ってことが養われないんですよねぇ……。
これが良く言われる”まじめ”にやってきたほど損をするというやつでしょう。
結局は自分のやりたいことをやるしかない
結局はここに終始するとこの本を読んで思いました。
ウメハラさんにとってのゲームや、ちきりんさんにとってのブログ。
やっぱり、自分で納得した上で、物事を突き詰めていく必要があるでしょう。
なにせ、景気が低迷してるし、会社に期待するというわけではなく、自分で何か力を持ちたいものです。
そうなってくると、教育の方面だって、
画一的な教育を施すのではなく、個人で力を持てるような仕組みを作るべきでしょう。
ということも二人の談義の中にありました。
ちきりんさんは、中学に入ったら科目を選択性にするとか
ウメハラさんは、もっと競争意識を植え付けさせて、自分の得意不得意を見極めさせるとか
議論が活発的になって面白かったです。
以上でした。
二人とも価値観が違っているからこそ、活発的で面白い本でした。
あっという間に読んでしまいましたよ。
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